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【毎日新聞 2月5日(火)17時4分配信】
リンゴの無農薬栽培に成功し、著書「奇跡のリンゴ」がベストセラーになったことで知られる木村秋則さん(63)=青森県弘前市在住=が、芸術学園幼稚園(高知市大津乙)で自然栽培を紹介する講演を行った。
木村さんは71年からリンゴ栽培を中心とする農業を始めた。農薬に過剰反応してしまう体質の妻美千子さんを楽にしようと、78年からリンゴの無農薬栽培に挑戦。その後研究を重ね、雑草を刈らないなど畑を自然に近い状態に保つことで、約10年かけて無農薬の栽培方法を確立した。
講演は、食育に取り組む同園が主催し、保護者ら約320人が参加。木村さんは「周囲からは農薬がなければ絶対にリンゴ栽培はできない」と言われ続けたがあきらめなかったという。リンゴの木が次々に枯れてしまい収穫のない状態が続き苦悩もあったが、実がついたときはうれしかったと振り返り、「リンゴの木が頑張った。私はそのお手伝いをしたんです」と語った。
農薬や肥料を多量に使う日本の農業について、木村さんは「農薬に頼らなくても良いものはできる」と述べ、「次世代を担う子どもたちのため、安心安全な食文化を日本から発信しましょう」と訴えた。
参加した宿毛市小深浦の会社員、下茅恵さん(34)は「有機野菜はまだスーパーで普通に買うことができない。無農薬農業がもっと拡大して商品が流通するようになってほしい」と話していた。【最上和喜】
2月5日朝刊
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